審美歯科治療の
カウンセリング
に関するQ&A

カウンセリングの流れと
質問内容に関するQ&A

カウンセリングの一般的な流れを教えてください。

まず、健康状態や歯に関する悩みをカウンセリングシートに記入します。次に、歯科医師や歯科衛生士が口腔内の状態を確認しながら、希望や不安を丁寧にヒアリングします。そのうえで、考えられる治療方法や費用、期間などについて説明を受けるのが一般的な流れです。

審美歯科のカウンセリングでは、どのようなことを質問すれば良いですか?

費用や治療期間、使用する素材の特徴、仕上がりのイメージ、治療後のアフターケアなど、気になる点は遠慮せずに確認しましょう。疑問を解消した上で、納得してから治療を受けることが大切です。

カウンセリングでは、どのような内容を歯科医師に伝えれば良いですか?

歯の見た目に関する具体的な悩みや、理想とする歯並び・歯の色など、治療に対する希望や不安はできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。言葉で伝えにくい場合は、理想に近い写真やイメージを持参すると参考になります。

あわせて、「なりたい理想」だけでなく「避けたい形や色」も伝えておくと、仕上がりのイメージがより正確に共有できます。たとえば「犬歯を尖らせすぎず丸くしてほしい」「肌の色に合わない白さは避けたい」「人工歯とわかっても良いからとことん白くしたい」など、具体的な要望やNGイメージを伝えることが、再製を防ぐうえでも役立ちます。

検討している治療法以外の選択肢について、カウンセリングで質問することはできますか?

はい、可能です。たとえばセラミック治療を検討している場合でも、ラミネートベニアやホワイトニングなど、他の治療法との違いやそれぞれのメリット・デメリットを確認し、比較検討することをおすすめします。ご自身に合った治療法を見つけるうえで、選択肢を知っておくことはとても大切です。

費用とリスクに関するQ&A

治療費の総額や支払い方法について、カウンセリングで確認してもいいですか?

はい、もちろんです。治療にかかる総額だけでなく、一括払い・分割払い・デンタルローンなど、クリニックが対応している支払い方法についても詳しく聞いておきましょう。ご自身のライフスタイルや予算に合っているかどうかを確認することが大切です。

治療に伴うリスクや合併症、副作用について、カウンセリングで確認すべきことはありますか?

はい。治療によって起こり得る歯ぐきや歯の根の変化、痛み、アレルギー反応などのリスクについては、事前にしっかり説明を受けましょう。また、万が一トラブルが起きた場合の対処法やサポート体制についても確認しておくと良いでしょう。

あわせて、以下のような点も治療前に確認しておくと安心です。

【自費補綴】
・仮歯は外注(技工士作成で精度が高い)か院内での簡易的なものか
・仮歯が外れた場合に急患対応してもらえるか
・仮歯の期間はどのくらいか
・補綴物をセットした後に破折した場合の補償制度や再製費用
・健全歯を抜髄する必要がある場合のデメリット
・健全歯を削合する際のデメリット
・セラミックの下の天然歯が虫歯になる可能性
・経年劣化や歯ぎしり・外傷などで再製が必要になることがある点
・セラミックは人工歯であるため、天然歯の色調や肌の色と合わない見え方になる可能性があることを確認(自然な色をオーダーできるかも含めて確認する)

【ホワイトニング】
・知覚過敏が出るリスク
・ホワイトニング効果が永久ではなく、後戻りや色戻りの可能性があることを確認(継続や飲食制限が必要になる場合がある)
・オフィスホワイトニングで光照射中に痛みが出た際の対応
・ホームホワイトニングでマウスピースを紛失した場合の再製可否と費用
・既存の人工歯がある場合、ホワイトニング薬剤が作用しないため色むらが出る可能性があることを確認
・薬剤が歯肉に付着した際に一時的に白くなる可能性があることを確認(通常は数日で戻る)

カウンセリング後の対応と
医師選びに関するQ&A

カウンセリング後、すぐに治療を開始する必要がありますか?

いいえ。カウンセリングはあくまで治療内容を相談・検討する場なので、すぐに治療を始める必要はありません。精密検査を受けてから決めたい場合や、じっくり検討したい場合は、その気持ちを遠慮なく伝えましょう。

ただし、虫歯があり補綴治療が必要で、その選択肢に自費補綴が含まれているケースでは、虫歯の進行や痛みが出る可能性も考えられるため、早めに治療を進めた方がよい場合もあります。

カウンセリングで抜歯が必要と言われた場合はどうすればよいですか?

まず、なぜ抜歯が必要なのか、その理由を確認しましょう。他に抜歯を避けられる選択肢がないかも、遠慮せずに相談することが大切です。抜歯の有無によって治療内容や仕上がりの印象が大きく変わることもあるため、納得できない場合は、他の歯科医院でセカンドオピニオンを受けるのもひとつの方法です。

補綴治療の場合には、歯周病が重度に進行しているケースや、再製時に二次カリエス(虫歯の再発)や経年劣化によって被せ物が不適合になったケースなどで、抜歯が検討されることもあります。

担当する歯科医師の経験や資格について、カウンセリングで質問しても良いですか?

はい、もちろんです。担当する歯科医師のこれまでの経験や、検討している治療法に関する専門性について確認することは、信頼できるクリニックを選ぶうえでとても大切です。気になることは遠慮せずに質問しましょう。

歯科衛生士 あゆみんの画像

歯科衛生士 あゆみんのコメント

歯を美しくすることで、笑顔に自信を持てるようになっていただければと思います。
その美しさを長く保つためには、日々のセルフケアを丁寧に行うことや、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが大切です。
皆さんのお口の健康と美しさが守られ、生活の質がより向上することを願っています。

このQ&Aの監修者

歯科衛生士 あゆみん

歯科衛生士
あゆみん

  • 監修

京都文化医療専門学校にて歯科衛生士資格を取得。卒業後は歯科医院にて5年勤務した後に、現在は弊社メディア編集部にて歯科医療コンテンツの監修や記事検収を担当しています。

歯科衛生士として培った臨床経験を元に、医学的な根拠や表現の妥当性を確認し、歯科医療にまつわる正確な情報提供に取り組んでいます。
特に予防を重視した治療や口腔ケアの分野で得た知識と経験を活かし、専門性を踏まえた監修を行っています。

審美歯科ネットプラス編集部

この記事の執筆者

審美歯科ネットプラス編集部

審美歯科ネットプラス編集部は、メディカルネットが運営する審美治療に特化した情報サイト「審美歯科ネットプラス」で日々配信を行っています。

保有資格について

審美歯科ネットプラス編集部には、歯科医師・歯科衛生士が在籍しております。