ラミネートべニア
に関するQ&A

ラミネートベニア治療の概要と
効果に関するQ&A

ラミネートベニアはどのような歯の悩みに効果がありますか?

ホワイトニングで改善が難しい変色がある歯(無髄歯や失活歯)、歯の形や隙間、軽度な歯並びの乱れなどに用いられることがあります。

適応は主に前歯(1〜3番)で、奥歯には不向きとされています。
短期間で自然な見た目を目指したい方にも選択肢の一つとなる場合があります。

ラミネートベニアは、どのような歯並びの乱れにも適応できますか?

ラミネートベニアは、歯列矯正のように歯を動かして位置関係を整える治療ではありません。隣の歯とのすき間や軽度のガタつき、歯の形や色が気になる場合に、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けて見た目を整える方法です。

重度の歯列不正がある場合は、まず矯正治療で歯並びを整え、必要に応じてホワイトニングを行ったうえで、形や色の改善にラミネートベニアが検討されることもあります。
なお、ラミネートベニアは基本的に前歯が適応範囲で、奥歯には不向きです。奥歯の色や形態修正を希望する場合は、強度のある素材(例:ジルコニアなど)を用いた被せ物など、別の治療方法が検討されます。詳しくは歯科医師にご相談ください。

ラミネートベニア治療では歯を削りますか?削る場合、どのくらい削りますか?

一般的には天然歯との接着を強化し、厚みを抑えるため歯の表面をわずかに削ることが多いです。削る量は0.3〜0.8mm程度です。

ラミネートベニアの耐久年数はどのくらいですか?割れたり剥がれたりすることはありますか?

適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば10年〜20年ほど持ちますが、強い衝撃や歯ぎしり、食いしばりなどで割れることがあります。
事前に医師に相談することで、ナイトガードの使用が推奨されることもあります。

ラミネートベニアの治療期間と
痛みに関するQ&A

ラミネートベニアの治療期間はどれくらいですか?

おおよそ2週間〜1か月程度(2〜3回の通院)で治療が完了します。
カウンセリングの回数や、患者の歯の状態、要望などによって前後します。

ラミネートベニアの治療は痛みがありますか?

ラミネートべニアは歯の表面のエナメル質を薄く削るだけの治療なため、一般的に痛みはほとんど発生しません。そのため、基本的には麻酔を使わず施術することができます。

ただし、治療後数日間は冷たいものがしみやすくなる場合があります。
徐々に回復していきますが、長期間続く場合は医師に相談することをおすすめします。

ラミネートベニアの費用
に関するQ&A

ラミネートベニアの費用はどのくらいですか?

1本あたり5〜15万円程度が目安です。ラミネートベニアは自費診療に該当するため、歯科医院によって費用設定が異なります。そのため、複数の医院で比較検討することをおすすめします。

ラミネートベニアは保険適用になりますか?

ラミネートべニアは自由診療による治療になるため、原則として保険適用外です。

ラミネートベニアは医療費控除の対象になりますか?

ラミネートべニアは審美目的の治療になるため、医療費控除の対象にはなりません。
ただし、歯の機能回復を目的とした治療と判断された場合は、医療費控除の対象になる可能性があります。

ラミネートベニア治療後のケア
に関するQ&A

ラミネートベニア治療後に注意することはありますか?

強い衝撃を避け、歯ぎしりや食いしばりに注意が必要です。また、硬い食べ物も破損や剥離を引き起こす可能性があるため、控えるか頻度を減らすなどの工夫をしましょう。

そのほか、ラミネートベニアを長持ちさせるために、定期的な歯科検診を受けることも大切です。

歯科衛生士 あゆみんの画像

歯科衛生士 あゆみんのコメント

ラミネートベニアは歯の表面に薄いセラミックを貼り付け、歯の形や色を美しくする治療です。

すきっ歯や歯ぎしりで摩耗してしまった歯や矮小歯など、審美的なお悩みをお持ちで、歯を大きく削って被せ物をする治療へ抵抗のある方におすすめの治療です。
ただし、歯列矯正のように歯を動かし噛み合わせを整える治療ではないので、機能面でお悩みがある場合は適さないこともあります。
ご自身のお悩みがラミネートベニヤで改善するかどうか、歯科医院でご相談いただくと安心です。

このQ&Aの監修者

歯科衛生士 あゆみん

歯科衛生士
あゆみん

  • 監修

京都文化医療専門学校にて歯科衛生士資格を取得。卒業後は歯科医院にて5年勤務した後に、現在は弊社メディア編集部にて歯科医療コンテンツの監修や記事検収を担当しています。

歯科衛生士として培った臨床経験を元に、医学的な根拠や表現の妥当性を確認し、歯科医療にまつわる正確な情報提供に取り組んでいます。
特に予防を重視した治療や口腔ケアの分野で得た知識と経験を活かし、専門性を踏まえた監修を行っています。

審美歯科ネットプラス編集部

この記事の執筆者

審美歯科ネットプラス編集部

審美歯科ネットプラス編集部は、メディカルネットが運営する審美治療に特化した情報サイト「審美歯科ネットプラス」で日々配信を行っています。

保有資格について

審美歯科ネットプラス編集部には、歯科医師・歯科衛生士が在籍しております。