ホワイトニング
に関するQ&A
ホワイトニングの種類は?
ホワイトニングの方法は、以下のように大きく分けて5つの種類があります。
・オフィスホワイトニング
・ホームホワイトニング
・デュアルホワイトニング
・セルフホワイトニング
・ウォーキングブリーチ
オフィスホワイトニングとは?
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士など有資格者によるホワイトニングの施術を受けるホワイトニング方法です。
30〜35%前後の過酸化水素を用いることが可能で、施術を受けるとすぐにホワイトニング効果を実感できることがほとんどです。高濃度の過酸化水素の取り扱いには制限があり、歯科医師が勤務していないサロンやエステなどでは受けられない施術です。
ホームホワイトニングとは?
歯科医院で指導を受け、自分自身で自宅でホワイトニングを行う方法です。
ホームホワイトニングに使用するマウスピースの作成、ホワイトニング薬剤の受け取りなどで1〜2回の通院が必要となります。
ホームホワイトニングに用いる過酸化尿素はおおよそ10%前後の濃度を使用します(薬機法で認可されている濃度は10%までとなります)。オフィスホワイトニングに比べて歯が白くなる効果を実感するまでに時間がかかります。
デュアルホワイトニングとは?
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
オフィスホワイトニングで希望の歯の白さに近付けた後、日々ホームホワイトニングを行うことで希望の歯の白さの実現や歯の白さのキープが期待できます。
セルフホワイトニングとは?
セルフホワイトニングとは、サロンや専門店でスタッフの指示に従い、自分で薬剤と機械を使用して行うホワイトニング方法です。
歯科医師が勤務していないサロンやエステでは過酸化水素や過酸化尿素などホワイトニングに使用される医薬品は取り扱い不可であり、サロンやエステの独自の薬剤などを用いて行うホワイトニングはオフィスホワイトニングやホームホワイトニングで得られる効果とは異なります。
ウォーキングブリーチとは?
神経を失った歯の変色に対し、内側(歯の神経が通っていた空洞)からアプローチして歯の色を白くする方法です。
神経を失った歯の変色はホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでは効果が実感できないケースもあり、そうした場合に適応されます。
オフィスホワイトニングの平均費用はどれくらい?
オフィスホワイトニングの費用は、おおよそ20,000〜70,000円程度です。
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が薬剤と機械を使って施術するため、ホームホワイトニングよりも費用がかかる傾向にあります。
1度のみの施術の場合、希望の歯の白さになるまで何回でも受けられる場合など、費用に含まれる施術回数は歯科医院によって異なります。
ホームホワイトニングの平均費用はどれくらい?
ホームホワイトニングの費用は、おおよそ15,000〜40,000円程度です。
ホームホワイトニングで使用するマウスピースの料金の10,000〜30,000円程度、薬剤の費用の5,000〜10,000円程度が含まれています。
2回目以降は薬剤のみの費用でホームホワイトニングを継続することが可能です。
デュアルホワイトニングの平均費用はどれくらい?
デュアルホワイトニングでかかる費用は、おおよそ40,000〜80,000円程度です。
デュアルホワイトニングとはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法なため、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングのいずれかのみを受ける場合に比べて費用が高くなります。
ホワイトニングは保険適用になる?
ホワイトニングに公的医療保険は適用できません。
歯を白くしたいという見た目の改善を求める審美的な治療であるとして、全額自己負担の自費診療となります。医療費控除、高額医療費制度なども適用されません。
ホワイトニングは一回で効果があるの?
オフィスホワイトニングの場合、高濃度の過酸化水素を用いるため1度の通院で白さを実感できることが多いといわれています。
効果の感じ方には、目指す白さや施術回数などによって差が生じやすく、一般的に3回以上施術を受けると効果が実感しやすいでしょう。
ホワイトニングは何回くらいで歯が白くなる?
オフィスホワイトニングの場合は1〜2週間に1回の感覚で3〜5回程度、ホームホワイトニングの場合は毎日のホワイトニングを2週間〜1ヶ月くらい続けることで、歯の白さを感じられるでしょう。
セルフホワイトニングやサロン・エステでのホワイトニングの場合は効果が異なるため、効果を得るまでに長い期間がかかる、求める効果が得られない場合もあります。
ホワイトニングで芸能人のような白い歯になれる?
ホワイトニングによって得られる歯の白さは、1人1人の歯の質によっても異なります。エナメル質が厚い人などはホワイトニングのみで芸能人のような歯の白さになれることもありますが、日本人に多い歯の質の場合はホワイトニングのみでは作り物のような白い歯を叶えるのは難しいでしょう。
ホワイトニングだけでは芸能人のような白い歯になれない場合は、セラミックやラミネートベニア、ダイレクトボンディングなどホワイトニング以外の方法で歯を白くする施術を検討してみると良いでしょう。
ホワイトニングの効果はどれくらい続く?
オフィスホワイトニングの場合、効果持続期間は3〜6か月程度といわれています。歯の色が気になってきたら再度オフィスホワイトニングを受ける、またはホームホワイトニングを併用して希望の白さのキープに努めましょう。
ホームホワイトニングでは効果を得るまでに時間がかかる分、白くなってからの効果持続期間も長く、おおよそ6か月〜1年程度といわれています。歯の色が気になってきたら、ホームホワイトニングを再開することで手軽にケアすることができます。
ホワイトニングは痛いの?
個人差はありますが、施術時から1〜2日ほどはしみる・痛むなどの症状が出る場合があります。歯が薄く歯の神経までの距離が近い方はしみたり痛みを感じる方が多いでしょう。
また、歯が欠けていたりヒビが入っている場合は痛みを感じやすくなります。
痛み止めを飲んで2日以上経っても痛みが続く場合は、歯科医院に連絡しましょう。
歯科医院でホワイトニングした方がいい?
求めるホワイトニングの効果によっても異なりますが、歯科医院でのホワイトニングには以下のようなさまざまなメリットがあります。
・歯科医師か歯科衛生士といった有資格者が施術を行う
・過酸化水素、過酸化尿素を使用したホワイトニングができる
・治療が必要な虫歯や症状がないか確認してから施術を受けることができる
・被せ物や詰め物などホワイトニングできない箇所の確認ができる
・万が一のトラブルに医療機関として対応してもらうことができる
ホワイトニングで歯がもろくなる?
ホワイトニングをすることで歯自体がもろくなることは基本的にはありません。
ホワイトニングで歯がもろくなったと感じる理由としては、施術後一時的にしみたり歯茎が痛んだりする症状を感じることがあるためです。ホワイトニング薬剤が神経への刺激となったり、エナメル質から神経までの距離が近い、元から虫歯やヒビが入っていた、などが考えられます。
ホワイトニングで知覚過敏になる原因は?
ホワイトニングで知覚過敏のような症状が出た場合、次のような原因があげられます。
・高濃度のホワイトニングの薬剤を使っている
・歯周病になっている
・虫歯がある
・歯が欠けている
・歯にヒビが入っている
ホワイトニングをしてから1~2日ほどの知覚過敏の症状は、痛み止めを服用して様子を見ましょう。
ただし、ホワイトニングによって1度刺激を受けた歯の神経が過敏になり、時間が経過しても知覚過敏の症状が強く続く場合があります。その場合は歯科医院にて相談し、知覚過敏の症状を緩和するために薬剤を塗布して歯に膜を張るような処置を受けるなど知覚過敏の対処療法を検討してみましょう。
ホワイトニングの後はいつから食事ができる?
歯科医院のホワイトニングで使用する薬剤は歯の表面を覆う膜を剥がしてしまうため、ホワイトニング直後は歯の表面に着色がしやすい状態になります。ホームホワイトニングの場合は1〜2時間ほど、オフィスホワイトニング後は24〜48時間ほど、着色しやすい飲食物を避けると良いでしょう。
特に色の濃い食べ物や飲み物、酸性度の強い食べ物などはホワイトニング効果が失われやすくなります。
ホワイトニングの後に避けるべき食べ物は?
・色の濃い食べ物
例)カレー、トマトソース、ケチャップ、醤油、色の濃いジャム、ココア 等
・ポリフェノールを含む物
例)コーヒー、赤ワイン、チョコレート、緑茶や紅茶、お茶類 等
・イソフラボンを含む物
例)豆腐、納豆、豆乳 等
・酸性の物
例)炭酸飲料、レモン、わさび、マスタード、ヨーグルトドリンク 等
ホワイトニングした後すぐに歯磨きをしてもいい?
ホワイトニングをした後、すぐに歯磨きをしても問題ありません。ホワイトニング後に食事をしたり、水以外の飲み物を飲んだ場合は歯磨きをすることで着色の予防にもなります。
ただし、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を使用したり、一般的に歯磨きにかかるといわれる10~15分を大幅に超えるような長時間にわたる歯磨きをしてしまうと知覚過敏を誘発することも考えられます。
ホワイトニングした後いつからコーヒーが飲める?
ホワイトニングの薬剤によって歯の表面を覆う膜(ペリクル)は、12~24時間かけて再生するといわれています。ペリクルがない間は歯の表面が剥き出しで着色がしやすいため、コーヒーを含む着色しやすい食事や飲み物は避けておくと良いでしょう。
妊娠中にホワイトニングはしてはいけない?
妊娠中のホワイトニングは、絶対にできないわけではありませんが一般的に推奨されていません。ホワイトニング薬剤が胎児に及ぼす影響が明確になっていないためです。
ホワイトニング薬剤を意図的に飲み込んだり吸収したりするわけではありませんが、影響がわからない以上は避けたほうが良いでしょう。
また、妊娠中はホルモンバランスが変化し、お口の中の状態も平常時とは異なります。つわりにより酸性に傾いたお口の中では歯がしみやすくなったりもろくなっていることも考えられるほか、ホワイトニング薬剤によってお口の中のトラブルが誘発されることもあるので避けておくことがおすすめです。
差し歯がある場合ホワイトニングはできる?
差し歯がある場合もホワイトニングは可能です。
ただし、人工物である差し歯はホワイトニング薬剤で白くなることがありません。
ホワイトニングによって白くなった自分自身の歯に合わせて差し歯をやり直すなどの退所が必要になることも考えられます。
ホワイトニング歯磨き粉で歯は白くなるの?
ホワイトニング歯磨き粉は、歯の表面の着色汚れを落とすことで歯本来の白さに近づけるものです。
歯の本来の白さ以上を求めている場合は、歯科医院でのホワイトニングが効果的です。